はろの毎日

日々の成長

はろペン自伝 その6

第4章「小学生時代(12歳)」

 小学校の生活も残すところあと1年となった。クラスの連中は馬鹿な奴が多かったが、それでも1年前に比べれば静かな方だ。俺の気に入らなかったヤツら、いわばサッカーグループはこぞって別のクラスへ行き、6年3組は明るく楽しい毎日を過ごしていた。

担任は当時珍しい「男性」で、ぷっくり膨らんだ頬から俺たちは「アンパンマン」と呼んでいた。超が付くほど感情的な先生で、泣き出す日もあれば怒鳴る日もあった。独特な人物であったが、なんだかんだ周りからは好かれていた。

6年生は行事の数こそ少ないが、俺含め皆は冬のあるビッグイベントに日夜胸を躍らせていた。そう、修学旅行だ。俺たちは1泊2日で東京へ向かった。

国会議事堂、スカイツリー、お台場...と様々な場所を回ったが、一番印象に残っているのはなんといっても東京ディズニーランドだ。ちょうどその日は園内がクリスマス仕様になった時だったらしく、平日ながら人で溢れかえっていたのはよく覚えている。パークについたのは夕方で、本来ならば明るいうちにシンデレラ城の前で班の写真を撮ることが決められていたのだが、行列で時間を食わされた俺たち班は暗闇の中写真を撮った。結果誰が誰だかわからない写真となってしまったが、それも今となってはいい思い出である。

当時こそ東京=異世界という印象を抱いていた俺だったが、まさか数年後、年に2~3回のペースで通うようになるとはこの時思ってもいなかった。今ではスカイツリーなんて見たところで何も感情は湧かないだろう。

修学旅行を終えれば待っているのはただ1つ、俺たちの卒業式だ。当日は雨が降っていたため、少し残念だった。確か入学式も雨だったような気がする。例によって担任はガチ泣きしていたが、正直俺は泣くことは無かったし、悲しいとも思わなかった。恐らく皆もそうだろう。何故なら、ほとんどの生徒が中学でもお世話になるからだ。おまけに中学校は小学校と大して距離もなく、「また今度ね~」といった感じで卒業式は幕を閉じた。

色々あった小学校生活だったが、今振り返ってみるとどれも(一部例外有り)いい経験だったんじゃないかなぁと思う。

第2部へ続く