はろの毎日

日々の成長

はろペン自伝 2部 その2

第5章「中学生時代(13歳~14歳)後半」

1年というものは本当にあっという間で、気づけば俺は2年生になっていた。アニペンは卒業し、少し離れた工業高校に進学した。最初はお互い他人として接するとかなんとか言っていたクセに、バスケ部のお別れ会で「弟をよろしく頼みます」と言ったのは今でもよく覚えている。

1年次のクラスが虚無だったこともあり、俺は新しいクラスに期待を賭けたのだが、現実とは上手くいかないものであった。よりにもよって俺はサッカーグループがウヨウヨいるクラスに放り込まれてしまったのだ。当時、ラノベ全盛期だった俺はクラスの端っこで数少ないオタク仲間とアニメ談ばかりする日々が続いていた。

バスケ部はというと、先輩たちと多少打ち解けたこともあってか、練習に身が入るようになっていた。同時に試合にもちょくちょく出されるようになった。

新3年生の先輩は当時5人しかいなかった。知っている人もいるだろうがバスケは5対5のスポーツなので、3年生には同年代の替えがいなかったのである。それ故、少しでも技術がついた後輩は交代要員として試合に出されることも珍しくなかった。身長が取り柄だった俺はその武器をいかすため特別練習なるものをたまに受けていた。

そして夏、先輩は引退しついに俺たちの天下が来た。俺はスタメンとなり、K君や部長であり友人でもあるH君らと快進撃を続けていった。ちなみに以前俺を見下していた連中はスタメンには選ばれなかった。ざまあみろ。先輩がいなくなったことが原因か、そいつらは多少トゲが落ちたような気がした。

部活が楽しいと思うようにはなったが、学校生活はそうでもなかった。担任は新人だったようでとても若く、問題だらけのそのクラスにいつも頭を抱えていた。クラスのヤツらと衝突することが多かった俺は1年次同様思い悩むことが多くなってしまった。

唯一救いだったのは先ほども述べた通りいつも読んでいたラノベだった。最初に読んだのはアニペンが全巻セットで買ってきた「ハイスクールD×D」だ。

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エロエロな描写が多かったそれは、俺の知的好奇心をいつも満たしてくれていた。その他「精霊使いの剣舞」「下セカ」「ロウきゅーぶ」...我ながら結構見たなと思う。1年、2年の時期は俺の中でアニメブームがきており、「ごちうさ」「ラブライブ」「ゆゆ式」「fate」など俺を代表するアニメはほとんどこの頃見始めた。特にラブライブは先輩も好きだったので映画やソシャゲの会話でいつも盛り上がっていた。

話は戻るが、バスケ部に新しく後輩がやってきた。人生初めての後輩だ。俺は慕われるようそれなりに努力はしたのだが、クッソ生意気だった後輩は俺の言うことなど聞いてはくれなかった。それ以降、俺は後輩が苦手になった。

その頃バスケ部はイケメンが多いことで少し名が知られていた。当然俺は含まれていない。だがある日、俺はある女子から手紙を貰ったのだった。

俺に手紙を渡したKちゃんは学年内でも男子の人気が高かった。はっきり言ってそんなに可愛いワケではなかったのだが、サッカーに励む思春期真っ盛りの性欲猿どもにはこれくらいのブスがお似合いだろうと思った。

手紙を受けとった俺に対しそんな彼女はこう言ってきた。「同じ部活のK君に渡しといて」

ナンテコッタイ。また俺は配達係を任されてしまったのだ。ブスにからかれて頭にきた俺はこっそり手紙の中を覗いた。手紙の内容をザックリ話すとどうやら部員1人1人についてルックスなどの個人的な評価が書いてあったらしく、イケメンで有名だったK君やS君はベタ褒めだった。一方俺はというと…

「(前略)最後にはろペンくん! うーん、よくわからない!(笑)」

中学生時代(15歳)前半に続く