はろの毎日

日々の成長

はろペン自伝 3部 その10

第9章「高校生時代(18歳)Dパート」

さて、生物の授業に追われていた俺の高3生活とは一体どういったものだったかを今から説明しよう。

F科3年生、通称F3はクラス替えなど当然行うことも無く、特に真新しい出会いも無いまま3年生へと進級していった。カギ校では3年生になると全学科例外なく「課題研究」なるものに生徒たちが挑戦する。課題研究とは端的に話すと、自分がそれまで培ってきた工業の技術を発揮しつつ、1年間を通して1つの作品を仕上げるというものだ。仕上げるものは実物でもデータでも構わないが、F科の場合はその名前の通りロボットを制作する学生が多い。

そんなワケで俺たち班も何かしらのロボットを作ろうという話で纏まった。そこから話し合いの結果、「全自動茶道ロボット」を制作することが決まった。製作者は俺、K坂、そして修学旅行で一緒だったT田だ。

...結論から言わしてもらうと、「全自動茶道ロボット」は未完成のまま終わった。ここから先の話は誰にもしていないが、そもそも作動チェックすらしていないハリボテのままで終わったのだ。よくわからんマイコンも買ってきたが、完全に置物と化していた。

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さらに言うと発表会の時、あたかも作動しているような映像を流したが、あれはどこかのサイトから拾ってきたものだ。バレると思ったがT田の功名な話術でなんとか隠すことに成功した。

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工業生がそんなんでいいのかよ?と思うかもしれないが、その時の俺は生物一筋だったので課題研究なんてものはもうどうでも良かった。

そして3年目の文化祭、F3は念願だった模擬店の設営が決まった。高校最後の文化祭でもあるので本来なら成果どうこうよりやりたいことを第一に考えるのが大事だと思ったのだが、チョー現実的な先生+ノリの悪い一部クラスメイトがあーだこーだ言ったせいで出し物はファンタとシュークリームというワケの分からない組み合わせとなってしまった。色々面白そうな案も出ていたのだが、決まってその後に「売り上げが~」とか「発注が~」とか担任が口を挟むのでその時は本当に頭にきた。

ちなみにF3は模擬店の他に課題研究の展示もあったのだが、先述した通り俺たちの班は未完成のハリボテだったため適当なイイワケをつけてそれっぽく仕上げた。

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秋頃になるとほとんどの就職者が内定を貰ってくるので、クラスの雰囲気は進学者を差し置きもう卒業ムードで盛り上がっていた。生物に追われていた自分にとってその空気は本当にストレスでしかなかった。進学者も進学者で全く面白くないヤツしかおらず、俺は朝から晩までイライラしながら毎日を過ごしていた。そんな精神的疲弊が激しかった俺を救済してくれたのが「プリパラ」だった。

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「プリパラ」それは前々回紹介したアニメ「キラッとプリ☆チャン」の前作にあたるアニメ及びアーケードゲームの事である。なんとなくで見たそのアニメに俺は感銘を受けた。

個性あふれる登場人物が織りなす奇想天外なストーリーに加え、明るく元気いっぱいな楽曲に俺は毎日勇気を貰っていた。恐らく努力・友情・勝利がここまで似合うアニメはこれ以外に存在しないだろう。溜まっていたストレスもあっという間に抜けていった。

ほぼ同時期にDCDも再稼働していたので、放課後は必ずと言っていいほどマークイズか東急スクエアに俺は向かっていた。学校帰りにプリパラをやる、というよりはプリパラついでに学校へ行くという感じだっただろう。もちろん勉強も怠っていないぞ。

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第9章「高校生時代(18歳)Eパート」へ続く