はろの毎日

日々の成長

はろペン自伝 最終回

第9章「高校生時代(18歳)Gパート」

1~2週間かけて何とか卒業文集は出来上がった。合間合間にクラスメイトに救援を頼んだのだが、来てくれたのは4人ほどしかいなかった。しかもその日1日限りの参戦だったため、結局のところ作業の9割は俺がやるハメになってしまったのだ。卒業文集というのは元来クラスメイト皆で楽しみながら作るのが基本だろう。しかしF科の場合は全く逆だ。俺が全て編集し、製本した。これのどこが楽しいのだろうか。皆に配った時、俺の苦労など何一つ知らないクズ共が盛り上がっているのを見て俺は金でも徴収してやろうかと思った。

そしてちょうどこの時期、新型コロナウイルスがニュースで取り上げられるようになった。まだ静岡に感染者は出ていなかったものの、何かあったらマズいので卒業式は各クラス毎指定された場所で行われるようになった。今年はどうなのだろうか?

F科が指定された場所は体育館だ。本来ならば卒業生とその保護者でいっぱいだったはずの体育館も俺たち(とその保護者)しかいないとなれば寂しいものだ。だがその分、式は予定より早く終わったのでそこは良い点だなと思った。

式が終わった後は担任が別れの言葉を読み上げ、最後の挨拶をして終了だ。特に友人たちに言い残すことは無かったので俺は挨拶終了後、すぐにクラスを抜けた。このあと弓道部で顧問にお別れを言わなくてはいけないのだ。T賀とS藤がやけに来るのが遅かったのでクラスで何かあったのかと思ったのだが、なんとクラス全体の集合写真を撮ってたらしい。当然そこに俺はいない。クソめ。余談だが、俺が卒業式後の集合写真で省かれたのはこれで二度目だ。中学の時も同じことがあった。

顧問に挨拶を済ませた俺たちはすぐ帰宅した。他の連中は食事とかしてたらしいけど俺はそういうものには一切参加しなかった。コロナ対策だね。…こうして俺の輝かしい高校生活は幕を閉じたのだった。来月からはいよいよ大学生となる。

エピローグ

新型コロナウイルスの感染が確認されてからもう1年近くが経った。この1年、俺たちの生活は大きく変化したと思う。大学生活なんてものも、この1年振り返ってみれば本当にあっけなかったものだ。実際に大学へ行った回数なんて手で数えられるほどしかない。これから一体どうなってしまうのだろうか。

俺は現在、近所にあるスーパーの肉コーナーでバイトをしている。オンライン授業は1月末に終わり、今は春休み真っ最中だ。高校時代に比べ、金回りは遥かに良くなったので本当なら一人旅とか良いかななんて思っていたのだがそういうわけにもいかない。本当に不便な世の中になってしまったと思う。

この後、大学生活について書こうと思っていたのだが、この1年間本当に大したことはしていないので書かないことにする。もしかしたら気分次第でまた書くかもしれないが…

ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

おしまい