はろの毎日

日々の成長

はろペン 武勇激闘録

最初に言っておくが、俺は機械音痴だ。

「いやお前工業学んでただろ」とツッコミが入るかもしれないが、苦手なものは苦手なのだ。3年間学んではっきりした。友人の前ではカッコつけてHDDが~SSDが~とあたかも通のように話していたのだが、実際はそんなもの自分でも良くわかっていない。なんのこっちゃだ。

オマケに手先も不器用なものだから電気工事の資格も2年連続で落ちている。ここまできたらもう向いていないんじゃないかとも思う。

そんな俺が今日、スマホの機種変更をした。4年間使い続けてきたエクスペリアがなんとなく使いづらくなってきたので、新年度に入ることを期に新しくしようと思ったのだ。

店の方には事前に説明しておいたこともあって、中に入るや否やどれにするか求められた。店内にはギャラクシーやらアクオスやらずらーっと並んでいる。各種細かな違いがあるようなのだが、俺にはどれも同じように見えた。店員には恥ずかしい姿を見せたくなかったので容量がああだのこうだの話したが、正直どれでも良かった。

(以前相談に乗ってくれたA澤くん、ありがとうございました)

あれこれ物色すること数分、俺は以前から使い続けてきたエクスペリアの新モデル「Xperia 5Ⅱ」に決めた。なんとなく目に入った「5G」に惹かれたのが大きな理由だ。縦長のデザインが若干気に入らないが、別に誰かに見せるわけでもないしまぁ良いだろう。余談だが、俺は「5G」がなんなのかよくわかっていない。分かっているのは「3G」がモンハンの「トライジー」とは関係ないことくらいだ。「これにします」と言おうと思った矢先、それまで一切相談にも乗ってくれなかった父が突然「それは高いからやめて」と言ってきた。

確かに値段は高かった。10万近くかかり、素人が持つスマホにしては手に余るものだっただろう。だが俺の機種変などどうでもいいように言っていた父が今になって口を挟んでくるのはなんだか気に入らなかった。結局、俺は新型の1つ前のモデル「Xperia 10Ⅱ」にしたのだった。...しかしなんで「5Ⅱ」の1つ前が「10Ⅱ」なのだろうか...スマホは奥が深い。

機種が決まれば次は手続きだ。綺麗で優しそうなお姉さんがいたので、俺はその人に教えてもらいたかったのだが、残念ながら俺が当たった店員は柳原可奈子似の少しぽっちゃりした女性だった。「チェンジ!!」と言いたかったがここはそういうお店ではない。

可奈子は言っていることこそしっかり聞こえるが肝心の内容が良く分からない。俺はとりあえず適当にハイハイ頷いていた。とにかく署名が多いのが面倒だった。

データの移行を事前に聞かれたのだが、それくらいなら自分でもできそうだったので断っておいた。だが向こうも俺が機械音痴なのは見て分かったようで、「本当に大丈夫ですかぁ~?(CV 柳原可奈子)」と念を押すように聞いてきた。根負けした俺は仕方なく向こうに任せることにした。強がっていてもボロはでるものなんだね。

しかし俺が本当に恥をかくのはここからだった。データ移行のため俺のスマホを渡したのだが、可奈子は俺の画面を見て苦笑していた。

俺のGoogleアカウント名は「はろペンくん」。しかもプロフィール画面がとってもシュールなドンペンくんの画像だ。初見で笑うなという方こそ無理がある。しかも俺のGoogleアカウントはその他にプリチャン用のアカウントがある。「どちらを移行されますかww」可奈子は明らかに俺を小馬鹿にしている。俺は冷静に「はろペンくん」の方を指さした。

f:id:haro2019:20210313195315j:plain

そこからは向こうも色々忙しいようで、俺は待つよう言われた。40分ほどかかったが、偶然テレビで「クレヨンしんちゃん」がやっていたため、さほど退屈はしなかった。

合間合間によくわからん誓約書が来たが俺はこれまたテキトーにサインした。中身なんて呼んだところで分かったもんじゃないし、なによりしんちゃんがいいところだったので読む暇も無かったのだ。

そういうワケでやっと俺の手元にエクスペリアがやってきた。俺は可奈子の顔を見たくなかったのでさっさと帰ることにした。他の店員も笑っているように見えたのは気のせいだろうか。

コイツの性能が良いのか悪いのか正直分からないのだが、まぁ何とかなるだろう。なにより俺は「ガールフレンド(仮)」と「デレステ」と夏に配信予定の「アイドルランドプリパラ」が出来ればそれでいいのだから。