はろの毎日

日々の成長

俺とアニメ

自分がアニメの世界に入ったいちばん最初のキッカケはガンダムだと思う。ただ小学3年生当時の俺は「ガンダムかっけー」程度しか考えておらず、ガンプラの為だけに日々お小遣いを貯めていた。

まさかこの後自分が美少女アニメのグッズを買いまくり、アイドルアニメの現地ライブに参加するまでになるとはこの時知る由も無かった。

ガンダムシリーズを追っていた自分が次に目を付けたのはマクロスF(フロンティア)だった。

数あるロボットアニメの中で何故マクロスFを選んだかはよく覚えていないが、恐らく当時スパロボにハマっていたことと、作中のヒロイン「ランカ・リー」が可愛かったからだと思う。

この時既に”オタク・ワールド”に片足突っ込んでいたのは小学生だった自分でも薄々感じてはいたが、当時の自分はアングラな世界に生きるオタクたちのことをカッコいいと思っており、自分もそういう人間になっていいかもな…という考えがあった。

”当時”というのはだいたい2010年くらいの話で、この時は今ほどアニメ文化が一般に浸透しておらず、アニメが好きというだけで日陰者扱いされてもおかしくは無かった。

 

小5になってからは友達と近所のゲーセンによく通い、メダルゲーム格闘ゲームでお金を浪費していた。この時クレーンゲームコーナーで偶然見つけたすーぱーそに子のフィギュアに心を奪われ、片足だけで済んでいたアニメオタクの沼に下半身くらいまでハマってしまった。この辺りの話は別の記事で纏めたので省略する。まぁざっくり言えばこの「すーぱーそに子」との出会いが、自分の生活を一変させてしまったのだ。

自分の初めて見た深夜アニメが今しがた紹介した「すーぱーそに子」主役の作品そにアニで、親の目を盗みながら毎週朝早く(AM3:00)視聴していた。また、これとほぼ同時期に侵略!イカ娘も見ていた。

恐らく「そに子」と「イカ娘」が自分の今に繋がる”美少女アニメオタク”の屋台骨を作ったといっても過言では無いだろう。

当時は自分の周りに理解者も共感者もおらず、誰かとアニメトークをするなど一切無かったが、この自分一人だけの空間がどこか居心地よく、次はどんなアニメと出会うのだろうと胸を弾ませていた、そんな小学生時代だった。

ライブに行った話 その3

異次元フェスから1ヶ月後、俺はまた別のライブで横浜へ向かっていた。今回はニジガク単独の6thライブで、俺にとっては5thライブに続き2回目となるナンバリングのライブであった。

このライブ、メッチャ行きたかったかと聞かれるとぶっちゃけそうでも無かったのだが、去年買ったニジガクOVAの中に先行抽選券が同封されており、「せっかくだからやっとくか」といった軽い気持ちで応募した。

軽い気持ちとは言ったものの、当選したことについては非常にありがたい。ただ、異次元フェスでかなり金を消費し、今回のライブでそこからさらにチケット代、グッズ代、交通費…と引かれたため、その辺りは色々厳しかった。

そんなワケでライブ当日。今回の会場は「Kアリーナ横浜」だ。ここは去年みなとみらいに出来た大型イベントホールで、アンパンマンミュージアムの隣にある。

最初こっちがKアリーナだと思っていた。

で、このKアリーナ、規模としては申し分ないのだが、横浜駅からは結構歩くため、読者の中でもし今後この会場に足を運ぶ方がいるようならば、横浜駅ではなく、より近い「新高島駅」を利用することを勧める。

会場には11時半頃到着した。最低限欲しかったグッズは既に事前物販で済ませていたものの、物販コーナーは割と空いていたので、かすみんのアクリルスタンドとはがきを2枚買った。このはがきについてはまた後で説明する。

 

場内には今後発売されるスケールフィギュアの告知看板、「洋服の青山」とのコラボスーツ等展示されていたが、最も注目を集めていたのはなんといっても個人参加型のイベント「ニジガクのど自慢大会」だろう。

このイベントは今回初の試みとなるもので、事前にエントリーした有志がニジガクの楽曲を力の限り歌い、その愛を聴衆らに証明する”自分が主役”となるイベントだ。

…とまぁここまで書いている分にはとても面白そうなイベントなのだが、スタートを飾った前日、聴衆たちのオタク・コールが尋常じゃないレベルでうるさく、近隣住民から苦情がきてしまい、挙句の果てには警察まで出動するという、もはや公害レベルの状況を引き起こしてしまったのだ。

とはいってもなんやかんや盛況だったのは事実で、2日目となる今日は声出し禁止を条件に開催された。ちなみにその近隣住民とは恐らく写真の向こうに見えるタワマンの住民たちなのだろうが、会場からマンションまでの間には線路、大きな川、河川敷が挟まれおり、まあまあ距離はあるように見えた。どんだけうるさかったんだよ。

一応多くのオタクはそのルールを守ってはいたが、その中にはできないならできないで激しめのオタ芸を炸裂したり、運動会の応援団が持つようなクッッソでかい旗を振りかざしたり、声優の写真集をこれ見よがしに広げ駆け回ったり…と各々工夫しながらイベントを盛り上げていた。まさに”オタク博物館”といった感じだった。

冒頭触れた通り、隣にはアンパンマンミュージアムがあり、そっちが目的で訪れる親子連れも当然いたため、「ママあれなーに」「しっ!見ちゃダメよ!」といった微笑ましい光景も見ることができた。

そんなやかましい会場を離れてすぐにあるのが、ニジガクメンバーとのラブレター交換所だ。

今回のライブは”ファンとメンバーとの愛の交換”がコンセプトであり、このラブレター交換はそれになぞらえてできた企画だ。流れとしては写真にある各メンバーのロッカー内に自分が書いたラブレターを家の住所と一緒に送り、後日自宅にメンバーからの返信が届く…というものだ。気づいた方もいるかもしれないが、そのラブレターとなる用紙が先ほど紹介したはがきなのだ。

返信とはいっても、数万人規模のラブレターひとつひとつに返信を書くなど流石に不可能だろうし、恐らくテンプレの文章を張り付けるだけのチープな企画なのだろうとは想像していたが、せっかく来たので俺もかすみんに向けて一枚ラブレターを書くことにした(もう一枚は予備)。

「愛してます」とかド直球なメッセージはいくらなんでも恥ずかしかったので、「いつも応援してます」「少し早いけど誕生日おめでとう」の二言と、ちょっとした絵を添えてロッカーに投函した。もし身内や友人に中身を見られようものなら確実に笑い者扱いされるだろうが、まぁ自分とかすみん以外に見る人もいないだろうし、そこは大丈夫だと思いたい。親に見られた日にはなんて説明すべきだろうか。

 

あれ?これ実家に届くんだよな?

気づいた時にはもう遅かった。

 

その後はライブが始まるまで近くにある横浜ベイクォーター日産ギャラリー、スーパーマーケット「OK」等をぶらぶら散歩していた。しかし日産ギャラリー以外は時間を潰せるほど見るものも無かったため、結局俺は開場までほとんどの時間を「ニジガクのど自慢大会」で潰していた。多種多様のオタクは見ている分には非常に面白かった。

そして時刻は15時。いよいよ開場だ。俺の座席は最上階とあまりいい席では無かったが、それでも前回の異次元フェスに比べれば幾分かマシに思えた。しかし最上階まで階段で上がるのは結構きつく、上の売店で売られているペットボトル飲料はほぼ全て1本500円という強気な値段設定なので事前に買っておけばよかったと後悔した。一応アクエリアスに限り”特別価格200円”と大々的に書かれていたが、お前よくそんなんで特別価格を名乗れたなと思った。

ライブは17時から始まった。今回用いられる楽曲は去年発売されたOVAで使われた曲、そして同じく去年発売されたニジガクの5thアルバムからのものがほとんどで、この辺を抑えていれば十分楽しめるライブとなっている。また、幕間で流れるメンバー同士の会話はスクフェス2で展開されているストーリーの続きという形で進行している。

この辺の知識は自分からすれば知ってて当然なので、「なんだこの曲」となることは一切無く、最初から最後まで楽しめた。
5thアルバムの曲は全てラブソングで、一部を除きしっとりした曲が中心となっている。それぞれの歌詞も”あなた”へ向けた愛情が伝わるようなフレーズが多用されており、声優たちもここぞとばかりにファンサービスをかっ飛ばしてきたのが印象に残った。メロメロになったオタクもきっといたことだろう。ちなみに自分はというと「この人たちも裏では彼氏といちゃついてるだろうにやってくれるよなぁ」と相変わらずひねくれた考えで見ていた。

彼方ちゃん衣装の鬼頭明里は正直ドキッとした。

最初の自己紹介やライブ終盤にひとりひとり感想を語るシーンでは声優同士の百合営業もとい、いちゃいちゃ展開も繰り広げられ、何かあるたびにフロア内からは歓声が沸いた。本人らは営業のつもりだろうが、そういうシーンにオタクはホイホイ流されるため、声優とは本当に罪な存在だなぁと思った。

とまぁここまでだけなら「こいつ本当に楽しめたのか?」となるかもしれないが、曲に関してはどれも本当に素晴らしかった。アルバム曲からは桜坂しずくの歌う、本人らしからぬ曲「小悪魔LOVE」や上原歩夢らしい、歌詞がやたら重い曲「Walking Dream」で場は盛り上がった。この他にもOVAの楽曲、年明け最初のライブということもあって用意された新年ソング「Happy Nyan Days」、来週発売されるシングル「New Years March!」…と、ここ1年のニジガク楽曲がこれでもかといわんばかりに流れた。まさに至れり尽くせりといった感じであった。

そして時刻は21時。最後にアルバムのメイン曲であり、メンバー全員が歌う「Fly With You!」を幕引きに、ライブは終了した。あっという間の4時間だった。余韻に浸っていたいところだが、翌日は朝からバイトがあるため急いで横浜駅へ向かった。

 

これは前回の記事でも触れたことだが、自分が参加する現地ライブはこれが最後になる…と思う。というのも俺は今年大学を卒業し、晴れて社会人となるのだ。自由に時間を使える大学生とは違い、社会に出て仕事をすれば例え休日といえど遊びに行けるようなバイタリティは自分には絶対無いと思う。まぁまだ実際に働いてもいないのでその辺は何とも言えないのだが…

理由はそれだけではない。むしろこっちが本心なのだが、自分も社会人になるのをいい機会に、オタク・ライフからいい加減足を引こうと思っているのだ。こういった趣味は学生のうちなら”若気の至り”で済むかもしれないが、社会人にもなってアニメアニメ言っているのは流石にどうかと思う。「アニメ」が好きならまだしも「声優」は特にマズい。これ以上深入りする前にとっとと切り捨てることが先決かもしれない。

といったものの、今後開催されるイベントで会場が静岡県内のどこかだった時にはもしかしたらぬるっと参加するかもしれない。まぁその時はその時だ。

ライブに行った話 その2

12月某日、俺は東京ドームで開催される”あるイベント”に参加するため、現地へ向かっていた。

そのイベントとは「異次元フェス アイドルマスター ラブライブ歌合戦」である。

その名前からわかる通り、アイマスラブライブ、アイドルアニメとして名の知れた2作品が一つの会場でライブを行うという前代未聞のイベントだ。それぞれ長い歴史を持つアニメだが、こういった形で共演することはアニサマを除き過去一度も無かった(はず)ため、この開催が決定した時は大きな話題となった。ラブライブファン兼アイマスファンの俺にとっては夢のようなこのライブ、行かないワケがないだろう。

ただそういった事情からチケットの倍率はとてつもなく高いはずであり、当時はハズレてもしょうがないなといった軽い気持ちで応募した。そして応募したことすら忘れていた数か月後、幸運にも俺のメールに当選通知が届いていたのだった。

 

当選してしまえば後はライブに向けて準備をするだけ…なのだが、俺にはいくつか不安要素があった。

一つはこのライブが俺にとって初めてのコールありのライブであるということだった。初めて行ったライブがコロナによる規制がかかったもので、そこから3度目となるこのライブは俺が初めて経験する”規制が一切ない、本来の姿のライブ”であった。コロナ以前から参加していたファンからすればありがたいことこの上ないだろうが、純粋に生の曲を聴きたい俺はその雰囲気についていけるか心配だった。

もう一つ…これは俺の偏見みたいなものだが、ラブライブファンとアイマスファンで変な対立が起きたりしないかも心配だった。今でこそそれぞれの地位を確立している2作品だが、ラブライブがメディアで注目され始めた頃、両ファンの間で火花がバッチバチに飛び交っていたのを俺は今でもなんとなく覚えている。その時はこんな合同ライブなんてあるはずもなかったため、水面下での争いで済んだが、そんな連中が一度に集まった時、一体何が起きるのだろうかと俺はソワソワしていた。

 

そんなこんなで当日。東京駅からドームまでの距離は近く、開場時刻となる15時までは時間にかなり余裕があるため、俺はまず最初に「科学技術館」へ向かった。

科学技術館とは東京駅と東京ドームの真ん中辺りに位置している子供向けの科学博物館だ。俺も小学生の時、修学旅行で行かされたのを微かに覚えている。

何故今ここへ…?と思う人もいるかもしれないが、ライブのある土日、この施設でちょっとした展覧会と物販が行われていたのだ。会場内の物販は恐らく混雑すると予想していた俺は、こっちでなら列に並ぶこと無くグッズが手に入ると考えていた。予想通りこっちの物販は混雑等一切なく、簡単にグッズを手に入れることができた。ただひとつ予想外だったのは展示スペースにとてつもない待機列ができていたことだった。中を覗いた感じ、とても面白そうな展示だったが俺はこの後のことも考慮し、そっちへ行くのは不本意ながら諦めることにした。

そこからは歩いてドームへ向かった。時間にしてだいたい45分程度、まあまあいい運動になったと思う。ドーム前にある水道橋駅は、ニューデイズでスーパースターのコラボ商品を販売していたり、広告がライブ仕様になっていたりとまさに気合十分といった感じだった。

日高屋で飯を食い、ドンキで多少時間を潰した後はドーム内に入り、散歩がてらその盛況ぶりを目に焼き付けていた。東京ドームに来るのはガキの頃以来だったが、ジャンプショップやゲームコーナー、アミューズメントパーク等の施設は当時と大きく変わった様子はなかった。

この日の東京ドームは異次元フェス一色といっても過言では無かっただろう。周囲にはファンが作成したのぼりがずらっと並び、あちこちにあるモニターのほとんどで関連作品の宣伝が流れていた。ひとつ面白かったのは会場内にいたアイマスヲタク達が自分たちのハンドルネームと担当キャラ(イチ推しキャラ)が記された名刺を交換し合っていた光景を見たことだった。こんな文化もあるんだなぁと関心していた。

個人的にセンスを感じたのぼり↓

そして時刻は17時。ドーム内の照明がゆっくりおち、ついにライブが始まった。開幕1曲目はデレマスの「Yes!Party time!!」。この曲はアイマスシリーズの中でも比較的有名な曲であるため、イントロからすぐに分かる…はずだった。

俺はヲタクの熱量というものを完全に舐めていた。イントロが流れた瞬間、というかもう流れる前だったと思う。会場一体で「ウォォッッッッ!!!」とどデカい歓声が上がり、曲なんて聴こえたものではなかった。こんな室内に数時間いるようなら俺の耳はどうかしてしまうのではないかと思った。ましてや俺の席はアリーナの2階。声優たちとの距離も離れていたため、モニターが無ければ誰がどこにいるのかすら分からない状況だった。

この日流れた曲は数にして50曲。前日と合わせるとなんと100曲にもなる。参戦作品のことを考えるとそれくらいが妥当なのだろうが、メドレー形式で次々流れるため、ほとんど休む暇は無かった。

この日の曲はシャニマス、ミリオンを除くとほぼすべて知っている曲で、その選曲もとても良いチョイスだったと思う。サンシャインからはアニメでも印象深かった「MY☆舞TONIGHT」、ニジガクでは俺の大好きなキャラ”かすみん”こと中須かすみの代表曲「無敵級*ビリーバー」、スーパースターからは頭のおかしい元気いっぱいな歌詞で有名な「ビタミン☆SUMMER」...そして特に良かったのが、まだラブライブ界隈でも知名度の低い蓮ノ空女学院のユニット”スリーズブーケ”の楽曲が割と多めに聴けたことだった。

アイマスについては先ほど触れた通りシャニマス、ミリオンについては知識がほとんどなく、デレマスについてもU149を除き、ここ最近はご無沙汰だった。そんなワケで知らない曲がほとんどだろうとと思っていたのだが、この日の楽曲は「流れ星キセキ」「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」「さよならアンドロメダと俺にとってドストライクな曲ばかりだった。

なにより一番すごいのはこれら楽曲全てがその日、一つの場で聞けるということだ。こんなことはもう二度と無いだろう。数十年後に若きヲタクがこの日のセットリストを見た時、きっと現地で見たかったと悔し涙を流すに違いない。

最初こそ周囲のヲタク・コールに一歩引いていた俺だったが、気づけば周りに交じりながら狂ったように叫んでいた。なんというか、人としての尊厳が失われたような感じがしたが、そんなことはもうどうでもよかった。

そしてライブも終盤。立ってるだけとはいえ4時間も経てばへとへとだ。最後に何かしらの隠し玉を持ってくることは大方予想していたが、ヲタクの熱量も多少は下がるだろうと思っていた。そんな中流れた曲は

アイマスチームの歌う「Snow haration」

ラブライブチームの歌うM@STERPIECE

周囲でもはや悲鳴と言ってもいいような歓声が上がった。どちらも今回不在のμ`s、765プロを代表する1曲で、それをあろうことか別作品のキャラが歌う、まさに人生でこの日限りでしか聴けない神曲神演出だった。泣いていた人ももしかしたらいたかもしれない。

 

そんなこんなでこの日のライブは幕を閉じた。この4時間で俺の心は十二分に満たされた。この時の気持ちを自分の語彙力で伝えきれないのがとても残念だ。この後は今日の余韻に浸りながら夜の都会をゆっくり散歩…なんてしている暇は無い。諸々の事情から今夜中には帰らなくてはいけないのだ。人ごみをかきわけなんとか駅まで到着し、ぎゅうぎゅう詰めの新幹線に乗りながら、12時を過ぎたあたりに帰宅した。朝から晩までとにかく動いた1日だったため、体は疲れ切っているはずだが、不思議とそんな気分ははしなかった。

 

今回のライブで感じたことは色々あるが、とりあえず一番強く感じたことは”ヲタクは意外とネットワークが広い”ということだ。自分はこれまで現地イベントに参加したことはあまりなく、SNS上での交流関係は希薄に乏しい。そのため、こういったイベントでは同級生や身内が来ない限り基本的にソロでの参加になってしまうのだ。とはいえ大所帯でガヤガヤするのもそれはそれで苦手だが、今回のイベントはラブライブヲタクとアイマスヲタクが互いの価値観を共有する場でもあったため、誰とも話さずただふらふらしていた俺はどことなくアウェー感があった。

ただ俺は大学を卒業したらもう現地ライブには参加しないと決めている。理由としては金銭的・メンタル的なものもあるが、なにより大きい理由は”いい年した社会人がライブに行き、ペンライトを振って声優を応援するのは如何なるものか”という考えがあるからだ。以前はアニメさえあればといった考えで生きてきたが、ここ最近はさすがにそろそろ引き際を考えた方がいいと思うようになった。まぁアニメから完全に脱却するのは流石に無理なのでせめて現地ライブからは足を洗っておきたい。

そのため大学卒業までの残り数ヶ月、俺は悔いのないような生活を送っていきたいと考えている。とりあえず次回は来月開催されるニジガクの6thライブだ。現状これが俺にとって最後の現地ライブである。

はろペン自伝 第4部 その7

第7章 沼津再び

 お台場での説明会から1ヶ月が経った。兄貴からはもっと説明会に参加するよう忠告を受けたものの、ことあるごとに東京へ行くのは金銭的に厳しい。かといって静岡で開催される説明会は大した価値も無いため、俺はどうすべきか考えていた。

 ただ悩んでいても時間は待ってくれない。考えるより行動こそ大事だと思った俺は、2月最初の週末に沼津で開催される合同企業説明会に行くことにした。参加する企業はどれも自分が志望している分野のものではないが、エントリーシートを書く際に必要となる”自己PR”と”志望理由”の書き方について、講師から何かしらのアドバイスが貰えればいいなと思っていた。

 企業へのエントリーシート(以下ES)提出は基本3月から解禁される。そのため本来であれば就活生は3月に間に合うよう会社選びと並行して自己PRや長所短所、ガクチカなど書き進めていくのが当たり前なのだが、当時の俺はそんなことは考えてすらいなかった。2月の時点でESの進捗がゼロというのはかなりマズい状況であり、恐らく企業選びよりそっちを進めることの方がこの時は正しかったと思う。ただ、いざ書くにしてもどうやって書けばいいか全然わからなかったため、俺はこの説明会に賭けた。

 そんなワケで沼津へ到着。会場は沼津駅北側にある”プラザヴェルデ”だ。ここは静岡県東部で大きなイベントがある際使用されるホールで、Aqoursがライブで来たことも度々ある。駅から歩いて5分もかからないため、移動手段が電車しかない人間にとってはとても助かる場所だ。また、隣にはBivi沼津もあり、そこの1階にはラブライブサンシャインのプレミアムショップがある。

 割と早めについた俺はBiviで多少時間を潰しながら会場へ向かった。それでもスタートにはまだ30分以上あったため、学生の姿は見られなかった。会場内は半日で回るのには十分な広さだったが、最後に行った説明会があのお台場ということもあったからか、とても小さく感じた。

 そしてスタート15分前、10分前、5分前...俺はこの時ある異変に気付いた。いや、正確には異変自体は前から薄々感じてはいたのだが...

 

 

なんと開始5分前にして、参加者が俺を除いて誰一人いなかったのである。

 俺は戦慄した。兄貴はLINE越しに「企業の人たちに顔と名前を覚えてもらう絶好のチャンスだぞ」と絶賛していたものの、この状況下でとてもじゃないがポジティブな気持ちにはなれなかった。この時はスタッフの人たちの視線がとにかく痛かった。そこから開始直前になってやっと数人やってきてくれたが、最初の全体説明が行われたタイミングでは上の写真の一列目すら埋まっていなかった。

 全体説明終了後、各ブースでの説明が始まったあたりで学生の姿はちらほら見えてきた。それでも満員御礼の状況には見えず、実際参加者0人のブースもいくつかあった。

 俺はまず最初、見知った企業ブースを2~3社回り、途中から同会場で開催されるセミナーに参加した。そこは俺のようにESで悩んでいる学生に対し、親切丁寧に書き方を教えてくれるセミナーだった。

 講師いわく、今から準備するとなるとES解禁となる3月に間に合わせるのは難しいが、4月以降ならなんとかなるらしい。あとは具体的な書き方や企業が注目する部分、やってはいけないことなど教えてくれた。俺としては講師の「まだ心配しなくても大丈夫だよ」が聞けただけでも助かった。

 あとは終了まで適当な企業を回って時間を潰した。個人的に面白そうだと思ったのは、県東部を中心に活動する某農協組合だった。仕事内容は農家の畑を回ったり、野菜の管理をしたりすることが主で、なんだかゆったりしてそうな組合だなぁと思った。自分としては朝から晩までパソコンとにらめっこしている会社より、あちこち動き回る会社の方がいいので、水産業ではないにしても意外と向いているんじゃないかと思った。ただ、試験の日程が4月頭に行われることが自分にとって大きな問題だった。詳しくはいずれ語る...はず。

 終わったのは17時頃だったと思う。会場を出た後はゲーマーズで本を買い、商店街を少しふらついて帰宅した。薄暗い町中にひっそり佇むゲーマーズは少しエモさがあった。

 今回は企業選びというよりESの書き方を学ぶために参加した説明会だったが、結果としてはまぁそこまで悪くなかったと思う。来ていた企業はさっき説明した農協のほか、県東部に工場を構える中小企業、物流企業などだった。また、伊豆半島にある旅館が来ていたのが県東部ならではだなと思った。興味本位で参加したが、給仕や接客など自分には到底無理そうな仕事内容だった。地味に嬉しかったのが帰りがけ、ものすごく分厚い就活のガイドブックをお土産にくれたことだった。

 自分がどんな企業を保険にしたいかはまだ見つかっていない。ただ俺は就活本番で出遅れないよう、ガクチカや自己PRの構想は一通り考えておこうとこの日決意するのだった。

 

続く

はろペン自伝 第4部 その6

第6章 説明会 in お台場

 俺の就活が始まって半年が経ち、ついに勝負の年となる2023年が幕を開けた。そして1月最初の週末、俺は兄貴とお台場に向かっていた。理由はもちろん東京国際展示場で開催される合同企業説明会だ。

 東京国際展示場、もとい"東京ビッグサイト"は大きなイベントが開催されるときに使用されるホールで、代表的なものだと夏と冬に開催されるコミックマーケットがある。また、ここ最近放送された"あるアイドルアニメ"にて、主人公たちが通う高校のモデルになったことでも一部界隈では知られている。くどいようだがその"あるアイドルアニメ"というのは…

 

そう、ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下ニジガク)」である。

ニジガクとはラブライブシリーズ3作目にして、外伝的な立ち位置にある作品である。詳しくは以前書いた”ライブに行った話”を見て頂けると色々理解してもらえると思う。

 作中には高校のモデルとなったビッグサイトを中心に、アクアシティや今は無きビーナスフォートなど、お台場の観光名所が登場している。以前行った秋葉原同様、お台場は世間的にはアニメの聖地というより観光地のイメージの方が大きいと思われるが、ニジガクは割と新しい作品なため、現在でもお台場へ行けば何かしらの形でキャラクターと出会うことはできると思う。ビッグサイトには以前コミケなどで何回か訪れたことはあったが、ニジガクが始まって以降は行っていなかったため結構ワクワクしていた。

 

 ...話を戻そう。今回の説明会は今まであったような地域や職種の縛りなどは一切無く、とにかく多ジャンルな企業が一斉に集結している(水産系は来ていなかったが…)。しかもそのほとんどが超大手。参加している学生たちの中には一流大学に通っている者も多く、企業アンケートのようなものを書く場面では、自分がクソザコT海大学出身であることをあまり見られたくなかった。

 会場は理系と文系のコーナーに分かれており、移動する際にはちょっとした手続きをする必要があった...はず。生物系である俺は当然理系コーナーからスタートした。実はこの説明会、理系学生は文系学生に対し、大きなアドバンテージをひとつ持っていた。それは文系学生が説明会序盤は文系コーナーしか回れないのに対し、理系学生なら開始直後から理系、文系両方のコーナーに回ることができるという点だ。卑怯な気もするが、これも仕方ない。世の定めである。

 しかし流石ビッグサイト、本当に面積が広かった。理系コーナーだけでもこれまでの説明会を上回る広さだったと思う。ここからさらに文系コーナーがあると思うとある種の恐ろしさまであった。

 スタートと同時に多くの学生が一気に流れ込んだのは家電や某ゲーム機で有名なS社だった。特に行きたいブースもなかった俺も流れに便乗してそこへ参加した。感想としてはさすがワールドクラスの企業といった感じだった。とても俺なんかがエントリーできるような企業ではなく、周りで聞いている学生たちも全員大人びて見えた。

 言うまでもないが俺は理系といえど生物系。さらに生物系といっても魚類が中心だ。一応理系学生として参加してはいるものの、今回の説明会における理系企業は先ほどのS社のような電気企業や自動車メーカー、IT企業であり、俺の専門分野には一切関与していなかった。学生は胸に自分の専攻科目が書かれたシールを貼るのだが、全体を見た感じ、”工業”シールが多いように見えた。ちなみに俺と同じ”生物”シールを貼っている学生はほとんどいなかった。

 その後は4社ほど理系企業を見て回った。事業内容はどれもばらばらで、電気設備の企業、自動車メーカー、果ては金融企業などである。とりあえず一通り聞いてきたが、やはりというかどれも自分に響くような企業ではなかった。実は後日、この説明会で知った電気設備を取扱う企業のインターンに参加したのだが、オンライン形式だったうえ中身も非常につまらなかったため、このブログでは扱わないものとする。

 理系ブースをある程度見て回った後、まだまだ時間はあったので俺は文系ブースの方にも行ってみることにした。文系ブースは理系の2倍ほど敷地面積が広く、「え、そんなとこまで来てるんだ...」みたいな企業がいくつもあった。例えばよくテレビにでてくる証券会社だったり、某ネズミをマスコットキャラクターとしたテーマパークの親会社などだ。正直見てる分にはこっちの方が面白そうだった。ちなみに文系側のブースには青いハリネズミでおなじみのあのゲーム会社も来ていたのだが、あれはどっちかといえば理系側では...?と思った。ゲーム会社には興味なかったが、お土産で貰えるトートバッグが欲しかったため休憩感覚で参加した。今更だが、参加した企業の中には聞いてくれたお礼としてお土産をくれるところもあった。

 文系ブースではこのほかに三国志のゲームで有名なあの会社や近所にあるドラッグストア、防災関連の商品を取扱う会社など見て回った。どれもお土産目当てで入った企業だが、聞くだけなら割と面白かった。

 そして17時、その日の説明会は無事終了した。俺はビッグサイト入り口付近で兄貴と合流し、お互いその日の成果を話した。兄貴は就活に対しかなり積極的で、その日も企業の人たちと直接色々な話をしたそうだった。俺はというとあまりの情報量の多さに頭がパンクしていた。

 そこからは2人でダイバーシティ方面へ向かい、今は無きヴィーナスフォートに思いを馳せたり、ガンダムベースに行ったり、ゲーマーズで買い物をしたり...と本来の目的を忘れお台場を満喫していた。

夕飯はアクアシティにあるややお高いハンバーガー屋に行った。ここはニジガクの聖地として有名で、俺が以前からずっと行きたかった場所だった。

 そして帰宅。この日の説明会は本当に規模が大きすぎて途中から何が何だか分からなくなっていたと思う。自分にとっていい刺激にはなったのだが、具体的に何か参考になったところはあるかと聞かれると、特に何もなかった。ただ、俺以外の学生がいかに”本気”で就活に臨んでいるかが分かっただけでも良かったと思う。自分もそれなりに頑張っていた方だと思っていたのだが、どうやらまだまだだったようだ。

 

続く

はろペン自伝 第4部 その5

第5章 説明会 in アキバ

 11月某日、時刻は朝10時。俺はこの日開催される合同説明会に参加するため秋葉原に来ていた。前日は同じく都内にある兄貴の家に泊まり、朝早くの電車に乗ってきたため、時間にはかなり余裕があった。

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 会場は駅前近くにあるUDX。ここはイベントスペースのほかにレストランやアニメグッズのお店も備えている大型のビルで、直接入ったことがない人でも秋葉原によく行くようであれば名前くらいは聞いたことがあると思う。

 ちなみにこのUDX、俺の好きなあるアイドルアニメにて、主人公たちのライバルとなるチームが通う高校のモデルとしても広く知られている。そのアイドルアニメとは…

 

そう、ラブライブ!」である。

 ラブライブとは何か…それは最早言うまでもないだろう。女の子たちが歌って踊ってワイワイするアニメだ。シリーズ第1作となる「ラブライブ!」は主に秋葉原が舞台となっている。ただ秋葉原は聖地…というよりは観光地としての知名度の方が高いため、沼津とは違い街中ラブライブ一色というワケではない。かつて賑わっていた神田明神も本放送から10年経った今、その人気はだいぶ落ち着いている。

 ただ、たまたまこの時BSでラブライブが再放送しており、毎週見ていた自分にとってはまさにベストなタイミングだった。

 

 話を戻そう。今回は以前説明した通り、物流企業のみの合同説明会である。物流企業というと、静岡県であれば清水で活動する某サッカーチームのスポンサーが真っ先に浮かぶと思う。正直なところ、この時の自分はそこと他2社程度しかそういった企業は思い浮かばなかった。また、物流業界が抱えている2024年問題だとかそういった知識にも俺は疎かった。そのため他の参加者に遅れをとってしまうのではないかと少し心配だった。

 しかし意外や意外、参加した企業はほとんどが自分の知っている場所だった。というのも、来ていた企業のほとんどは自分のイメージしていた”物流をメインとした会社”、というより”別の事業を主軸とした会社の物流部門”(例 :某鉄道会社や某食品会社の物流部門)だったため、俺のような人間でもすんなり溶け込むことができた。

    会場の規模はやや小さめといった感じだった。少なくとも前回のグランシップよりは小さいと思う。それでも参加している企業はほぼ全て全国展開しているところだったため、充実感はあった。

  その日は6社ほど見て回ったが、個人的に一番印象に残ったのは某ロボットアニメのプラモデルを製造する企業”B社”の物流部門のブースだった。

    この自伝を第1部から読んでいる方は何となくピンとくるかもしれない。そこはかつて俺が目指していた企業だった。とはいえ別に今更心残りがあるわけではない。そのブースに入ったのは右も左もよくわからなかった開始直後、一番とっつきやすかった企業だったからだ。

 B者の物流部門は直接おもちゃの製造に携わることはできないものの、なんとなくやりがいはありそうな場所だと思った。ただインターンが色々めんどくさそうだったため結局その場のみの関係で終わった。

 会場を出たのは1時過ぎだっただろうか。開始時刻からいた人間の中では俺の滞在時間は長かった方だと思う。午後はメイド喫茶の下にある富士そばで昼飯を食い、その後は兄貴と一緒にトレカやパソコンパーツを物色して1日を終えた。

 …俺はこの日の説明会で何か得るものがあったのだろうか?物流の世界に全く無知だった最初に比べれば多少の関心こそ持ったものの、所詮それまでだった。そもそも運転がド下手な俺が物流の世界でトラックの運ちゃんとして働けるわけがないし、仮にエントリーしたとして、就活で一番のポイントとなる”志望理由”が全く書けそうに無かった。そんなわけで今回参加した企業のインターンはどこも行くことは無かった。

 

 そこから2ヶ月後、ついに俺にとって勝負の年となる2023年が幕を開けた。就活に関して少し前まで達観していた俺も、この辺りからだんだん焦りがでてくるようになった。

   何度も言うがこれはあくまで自分の”保険”を探すための活動で、無理に企業を選ぶ必要はないのだ。だがこうも自分にとって面白いと思える仕事に出会えないとなると流石に少し不安になる。

 次に俺が動き出したのは年が明けてすぐ開催されたマイ◯ビ主催の合同企業説明会。そこは誰もが知るような超大手企業がジャンル問わず参加してくるため、全国最大級の規模といっても過言ではない。そんな大きな戦いの場に参戦した俺だが、今度は一人ではなく兄貴も一緒だった。

開催場所は有明にある東京国際展示場。一般的に"東京ビッグサイト"と呼ばれる場所である。

はろペン自伝 第4部 その4

第4章 インターンシップ

 早朝6時、天気はあいにくの雨。その日の参加者は俺含め5人で、全員T海大生だった。その中の女子に「あ、いつもモルカーのぬいぐるみつけてる人だよね?」と言われた時は少しドキッとした。

 インターンはまず最初にS社の歴史と沼津市との繋がりについてを本社内の会議室で聞き、その後沼津港へ行って実際の現場を見て回った。競りをイメージすると分かりやすいと思うが、港湾の仕事は基本朝早くに行われる。集合時間が早かった理由はこのためだ。

 仕事内容については細かく言えないので割愛するが、活気があって楽しそうな職場だった。ただ、勤務開始時間が朝早く…というか最早深夜ともいえるレベルで早すぎるため、その辺はちょっと厳しいかな…と思った。

 インターンは11時頃に終わった。その後は沼津港で適当に昼ご飯を食べ、少し歩き回った後沼津駅前に戻った。S社がサービスを利かせてくれたこともあって、沼津港でかなり時間を潰すことができた。お昼は深海水族館の隣にある「沼津バーガー」で食べた。アニメに出てきた場所ということもあって、店内はラブライブ一色だった。画像画像

 沼津を離れたのはだいたい2時頃だったと思う。2日間の思い出はほとんどラブライブで染まっていたため、インターンについての記憶は家に着いた時には既に薄れつつあった。

 S社の感想としては、大学で学んだことを活かせる…という点については凄く良かったのだが、水産業界なら他にもっといい場所が見つかるのではないかと思った。また、自分としては沼津のみにならず、もっと広い場所で働きたいと考えていたため、今後の選考については見送ることにした。

 

 そこから2か月間、俺の就職活動に大きな動きは無かった。理由としては”インターンに行った”という実績を確保した当時、もう急いで何かをすることは無いと達観していたからだと思う。動くにしても来年からでいいやと思っていた。高校の同級生や院生として就活をしている兄貴は何社もインターンを受けていたのだが、自分はあくまで保険なうえ、希望する分野も全く違うため、特に慌てたり悲観的になることは無かった。

 動きがあったのは11月だった。俺が単位を埋めるためだけに取ったある講義で、物流業界が集まる企業説明会が近々開催されるという話を聞いた。

 物流業界には正直全然興味は無かったし、主催もよく分からないところがやっていたため、ふーんといった感じで聞いていたのだが、開催場所を聞いた瞬間、俺の目の色が変わった。

「開催場所なんだけど…秋葉原でやるみたいだね」

…これは行くしかないだろう。俺は講義終了後すぐに説明会の予約を入れた。

 開催場所が理由で参加した説明会だが、何かしらの出会いがもしかしたらあるかもしれない。俺は期待に胸躍らせながらその日を待つのだった。

続く