
前回の婚活イベントからひと月後、中学の友人であり、俺同様彼女募集中の旗を掲げている同志、フクちゃんからラインが一件送られてきた。
それは6月に県内某繁華街で開催される街コンへの誘いだった。どうやらフクちゃんはこの手のイベントの経験がなく、一緒に向かう仲間がほしかったらしい。俺は前回のこと(全記事参照)もあってあまり気はのらなかったが、せっかくの誘いを断るのも悪いし、勇気を出して参加することにした。
今回開催される街コンは前回のような小規模のものではなく、男女各50人、計100人が集まるビッグイベントで、当日は豪華な食事もついてくるとのことだった。なお、参加費は男8500円、女2000円(くらい)である。前回の価格が7500円だったので多少割高に思えたが、ご飯がついてくるとあれば考えようによっては安いともとれるのではなかろうか。

そんなわけで当日。会場は繁華街の中心にあるイタリア料理店だ(内装については↑参照)。覚悟を決めた俺たちは入り口にいた受付の人に自分たちの席へ案内されたのだが、ここで俺は予想外の事実を知ることになった。
今回の街コン、当日は二人バラバラの席に案内されるものだと俺は勝手に思っていたのだが、どうやら複数人で参加したチームは基本的に全員終わりまで一緒で、同席する異性についても自分たち同様、ペアでの参加者が割り当てられるとのことだった。要は前回のような自分と相手の1対1で話をするシングル戦ではなく、男女2対2のチーム戦というワケだ。
スケジュールとしては、まず同席している異性ペアと15分ほど会話をし、時間になったら男性のみ隣の席へ移動。そこから新たなペアと会話を始め、これを7~8回ほど繰り返す。最後に30分程度あるフリータイムで、もう一度話をしたいと思った相手、もしくはまだ話をしたことのない相手と会話をし、そこでイベント終了後の予定を聞いたり、連絡先を交換したりするらしい。うまくいけばここで食事に誘えたり、相手をお持ち帰りできたりするみたいだ。
なお、今回はあくまで「街コン」であるため、「この人とマッチングしたい!」という希望を書くシートのようなものはなく、あるとすれば最初に用意された名刺サイズの簡単なプロフィールシートだけだった。
1回目の相手ペアが来たと同時に、自分たちのテーブルに食事が運ばれた。おしゃれなイタリア料理店なんだからさぞ見たことも聞いたこともないような料理が運ばれてくるのかな?なんて思っていたのだが…出てきた料理はフライドポテト、フライドチキン、チーズと、小学生くらいのガキが喜んで飛びつくような安いラインナップだった。多分そのお店の中にある、安い料理を上から順に持ってきたのだと思う。まぁ味は普通にウマかったんだが…
最初のペアはぶっちゃけ二人とも自分のタイプで、なんとか場を盛り上げようと俺とフクちゃんは頑張ったのだが、だいぶ空回りしてしまい、中途半端な雰囲気で交代となってしまった。会話といえば出身地の話、仕事の話しかしていなかったと思う。ちなみに会話が詰まった時用に、テーブルの上には簡単な質問が書かれたカードが何枚かあったのだが、これを使うのは”負け”だろうなと思っていた。
最初こそ大きくズッコケてしまったが、2回目、3回目と回数を重ねていくうちに少しずつ会場のボルテージが上がってくるため、後半になればその場のノリと流れだけで盛り上がることができた。個人的には「呪術廻戦」が好きな相手と話をしている時が一番楽しかった。
参加者の年齢層は話を聞いた感じ女性が25歳前後、男性が25~30歳だったと思われる。職業については男性側には聞かなかったが、女性はざっと事務員、保育士、看護師の3つが多かったと思う。後者2つの職種は仕事上での出会いが無いため、この手のイベントに来やすい、とどこかで聞いたことがあったが、なるほどその通りなんだなと実感した。
さて、長かったトークタイムもついに終わり、ここからが本番といっても過言ではない"フリータイム"が幕を開けた。俺とフクちゃんはまず、ここまで話してきた相手の中から誰にアプローチしていこうか話し合っていたのだが、これがもう既に大きな間違いであった。
というのも俺たちがチンタラ話している間、周りの野郎どもはフリータイム開始の合図とともに獲物を捕らえた獣のごとく、比較的かわいい子から順にアタックを仕掛けていたのだ。
そんなワケで俺たちが動き出した頃にはほぼすべての女性らが既に”完売”状態となっており、周りを見ればもう俺たちなど完全に蚊帳の外であった。棒のように立つことしかできなかった俺たち二人は成すすべなく、空いたテーブルにおいてある、冷めたフライドポテトの残りをもしゃもしゃ食べることしかできなかった。
さらに残酷なのはこの状況から閉会まであと20分近く時間が残されていたことであり、いわゆる”勝ち組”の男性らは俺たちを脇目に見ながら鼻で笑っていたことだろう。一応断っておくが、この時”負け組”だったであろうグループは俺たち以外にも2~3組程度はいた。
勝ち組グループと負け組グループを交互に眺めていること数分、フリータイムが終了し、俺たちはやっと外の空気を吸うことができた。周りを見れば女を連れてカフェやらカラオケやら向かうグループだらけであった。俺たちはというと、近くのカラオケへ行き、互いの気が済むまで歌いつづけていた。なお、その店内で途中トイレに向かう際、トイレ向かいの部屋で見知った顔の男女数人がワイワイやってた光景を見た時にはもう冷笑することしかできなかった。
その後は駿河屋でガンプラを買い、五味八珍でラーメンを食い、友達と別れた後、一人ゲーセンで麻雀をやりつつ家へ帰った。ゲーセンにいる頃には街コンのショックなどとうに消え去っており、むしろマッチング成立しなかったからこそ好き放題金を使えたことを考えれば、これはこれで正解じゃね?と考えるくらいだった。
2回目の婚活も成果なし、というかたちで幕を閉じたが、俺とフクちゃんの友情は間違いなく深まったと思う。この後数か月後に他の友人らと集まり、今回の出来事を話したのだが、まぁボロクソに言われたものだった。
前回と今回、2回のイベントを通して自分の中で反省点や改めて思うことなど色々あったが、それは次の記事でまとめて書くことにする。なぜならこの後、3回目となる街コンイベントに俺は参加していたのだから。
…
次回「はろペン婚活へ~バトルシティ編~」に続く。

婚活イベントの会場といえば写真のような賑やかなイベントホールを想像していたのだが、実際は下の写真のような学校の教室くらいのスペースに、長机8台とホワイトボードが置いてあるだけのいたってシンプルな会議室だった。長机、ボードの配置は恐らく会議で使った時のままだろう。今から会社説明会でも始まるのではないかという空気だった。






で、開幕1曲目は「DREAMY COLOR」。ゆったりしたイントロから始まり、サビに向かうにつれ、徐々に盛り上がっていくこの曲はまさにライブのスタートを飾るにふさわしいといえるだろう。






















場内には今後発売されるスケールフィギュアの告知看板、「
このイベントは今回初の試みとなるもので、事前にエントリーした有志がニジガクの楽曲を力の限り歌い、その愛を聴衆らに証明する”自分が主役”となるイベントだ。




